2013/02/13

Weaving & Sewing Factry






年末に企画の打ち合わせをしていたシリーズがついに糸が染め上がり、織り機にかかったという事で、機屋さんと縫製工場さんを訪ねて再び愛知県に行って来ました。

まず最初に訪れたのは機屋さん。丁度、私がお願いしている生地の織り始めに立ち会う事が出来ました。機屋さんと言ってもなんとご夫婦二人だけのとっても小さな機屋さんで、糸のセッティングから織りまで全てお二人でされています。他の織物産地では、ほぼ全ての行程が分業になっているらしく、最初から最後まで一つの工房で出来るのは、この地域の機屋さんの特徴らしいです。それだけ一人一人が高いノウハウを持っていらっしゃるという事に驚きました。現場では昔ながらのションヘルという力織機で、悪戦苦闘しながら、私のお願いしているストールを織って下さっていました。
ガラ紡の糸は糸ムラが大きいので、糸が切れやすく、機械織機で織るにはかなり不向きな素材。それでも何とか織る為に、スイビというお湯で溶ける細い糸をガラ紡に巻き付けて、丈夫にしてから織っていました。

現場の方の話を聞いてみると、私が簡単に出来るだろうと思っていた事が、実際に現場では難しい事だったり、逆に難しいと思ってた事が意外なアイデアで簡単に解決したり、実際に行かなければ分からない現場の事情を、沢山知ることができました。その上で、下請けとして厳しい状況にありながらも、無理難題に誠実に対応して下さっている現場の方がなるべく仕事がしやすい様に、今後自分自身もより配慮して行かなければいけないと反省もしました。サンプル生地の織り上がり予定は今月末。今から楽しみでなりません!!

その後、今織ってもらっている生地をバッグやポーチ等に仕立ててもらう予定の、マインド松井さんへ打ち合わせに行って来ました。サンプル制作を主として行っている縫製工場さんで、有名なブランドの縫製も手がけていらっしゃるとのこと。社長とその娘さんにお世話になっているのですが、会社はとてもアットホームな雰囲気で、お二人ともとても穏やかで素敵な方。縫製の事はほとんど無知の私にも色々細やかに教えてくださり、有り難い限りです。サンプル出しをするのが今から楽しみです。

私のような小さな規模の仕事でも、良心的に協力して応援して下さる方ばかりで
改めて感謝を感じた出張でした。