2015/05/13

From Amami




現在開催中の新宿伊勢丹のイベント『Retreat House』に合わせ、特別に染めて頂いた藍染と泥染のカディのストールは奄美大島、金井工芸さんから。
金井さんとのご縁はおよそ5年程前。会社を辞めた節目の時期に訪れた奄美大島で、当時大島紬に携わっていた友人の紹介で、染め体験をする為に工房にお邪魔したのでした。その時に染めた糸で自分で作品を作った事がSuno & Morrisonを始めるきっかけになるとは、その時は思いも寄らなかったのですが。。。

それから年月が経ち、2014年のててて見本市に出展した際に、偶然にも金井さんと近くのブースに!それをきっかけに、この度、金井さんに染めをお願いさせて頂く事が出来ました。きっと金井さんにとって、当時私は一観光客に過ぎなかったと思うのですが。。巡り巡って、このタイミングで一緒にお仕事させて頂けるとは、本当にありがたい”縁”です。

藍は琉球藍。泥は奄美大島の伝統の泥染です。金井さんの説明によると、泥染は車輪梅のタンニンを、石灰のアルカリで中和させ、さらに泥の鉄分で反応させる事によって徐々に染まって行くとの事。奄美の泥田は150万年前の古代層の影響で、他の土地より鉄分が多いらしいです。なるほど、だから奄美の泥染は染め重ねる程に深い黒に近づいて行く訳ですね。。大島紡の黒は本当に深くて素晴らしい色です。
ちなみに今回お願いしたストールは30回程染めの工程を繰り返しているそう。藍染は琉球藍なので少し赤みがかった濃藍です。泥染は明るい所では濃茶ですが、場所によってはチャコールにも見えます。
どちらも写真より実物の方が深くて良い色です。機会がありましたら是非実物もご覧下さい。
『Retreat House』